上野竹林王国物語~白浜王国編~④

海「…で、父上。今回は、上野竹林王国にはお断りするということでしょうか?」

永明「うむ。最初はそれも考えたのだが…」

海「だが、何でしょう?」

永明「“あの子たち”を行かせてはと、思ったのだよ」

海「父上…もしや、陽たんと優ちゃんのことでしょうか…?」

永明「海くん……」
国王は、しばし黙ったあと、こう言った。

永明「そんなわけないだろっ!!!」
そして、息継ぐ間もなく続けた。

永明「あの2人を行かせてだ、万が一シンシン王女がケガでもしたらどうするのだ!ワタクシは、上野竹林王国の国王に何とお詫びすればいいのやら…( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)」

海「…最近のあの2人の暴れっぷりは、観光に来た人たちにも有名ですからね」

国王と海浜は、大きなため息をつく。

海「では父上。誰に旅を…」

海浜が口を開いたとき、

?A「あたちたちがー!」
?B「いるではないかーい!」

どこからともなく声が聞こえて来ました。


海「えええええええええ!!!!!」
海浜は、びっくりせずにはいられなかった。

声の主は、白浜王国の末っ子王女、桜浜と桃浜。
好奇心いっぱい、元気いっぱいの双子の姉妹である。

永明「この2人なら、リーリー王子とシンシン王女を立派にサポートしてくれるはずだ。海くんの代わりをきっちり努めてくれるだろう」

海「は、はぁー…(。´-д-)」
海浜は、リアクションに困っていた。

永明「海くんは知らないだろうがね、彼女たちには特殊能力があるのだよ」

海「と、特殊能力ですか?…特殊能力って何?それ美味しいの?」

永明「食べるものではない!」


桜「桜たんの必殺技!『とんがり桜吹雪』!」
(桜が飛んでくる)

桃「桃たん必殺!『桃尻あたっく』!」

海「うわっ!」
(桃浜のおちりがぼよ~んと飛んでくる)

海浜は、心の中で不安を感じていた。
それはそれは、かなりの勢いで不安を感じていた。
しかし、国王はこの上なく乗り気だった。

海浜心の中(この国…大丈夫かな(-_-;)パパが国王なことが不安になってきた…)


永明「リーリー王子たちは今、東山王国にいるらしい。近々我が国を訪ねて来られるであろう」

果たして、黄金のタケノコは見つかるのだろうか。
それはまだ、誰にも分からない。。。




上野竹林王国物語の本編は、いのぱんだ様のブログでお楽しみ下さい(*^^*)

monochrome diary

なんてことない日常や、趣味で作っているパンやお菓子、動物園の写真をupしています。 白浜劇場の新章は、こちらでスタートする予定です・:*+.\(( °ω° ))/.:+

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