海「…で、父上。今回は、上野竹林王国にはお断りするということでしょうか?」
永明「うむ。最初はそれも考えたのだが…」
海「だが、何でしょう?」
永明「“あの子たち”を行かせてはと、思ったのだよ」
海「父上…もしや、陽たんと優ちゃんのことでしょうか…?」
永明「海くん……」
国王は、しばし黙ったあと、こう言った。
永明「そんなわけないだろっ!!!」
そして、息継ぐ間もなく続けた。
永明「あの2人を行かせてだ、万が一シンシン王女がケガでもしたらどうするのだ!ワタクシは、上野竹林王国の国王に何とお詫びすればいいのやら…( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)」
海「…最近のあの2人の暴れっぷりは、観光に来た人たちにも有名ですからね」
国王と海浜は、大きなため息をつく。
海「では父上。誰に旅を…」
海浜が口を開いたとき、
?A「あたちたちがー!」
?B「いるではないかーい!」
どこからともなく声が聞こえて来ました。
海「えええええええええ!!!!!」
海浜は、びっくりせずにはいられなかった。
声の主は、白浜王国の末っ子王女、桜浜と桃浜。
好奇心いっぱい、元気いっぱいの双子の姉妹である。
永明「この2人なら、リーリー王子とシンシン王女を立派にサポートしてくれるはずだ。海くんの代わりをきっちり努めてくれるだろう」
海「は、はぁー…(。´-д-)」
海浜は、リアクションに困っていた。
永明「海くんは知らないだろうがね、彼女たちには特殊能力があるのだよ」
海「と、特殊能力ですか?…特殊能力って何?それ美味しいの?」
永明「食べるものではない!」
桜「桜たんの必殺技!『とんがり桜吹雪』!」
(桜が飛んでくる)
桃「桃たん必殺!『桃尻あたっく』!」
海「うわっ!」
(桃浜のおちりがぼよ~んと飛んでくる)
海浜は、心の中で不安を感じていた。
それはそれは、かなりの勢いで不安を感じていた。
しかし、国王はこの上なく乗り気だった。
海浜心の中(この国…大丈夫かな(-_-;)パパが国王なことが不安になってきた…)
永明「リーリー王子たちは今、東山王国にいるらしい。近々我が国を訪ねて来られるであろう」
果たして、黄金のタケノコは見つかるのだろうか。
それはまだ、誰にも分からない。。。
上野竹林王国物語の本編は、いのぱんだ様のブログでお楽しみ下さい(*^^*)
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