ある日の午後。
白浜王国の国王の間に、浜家族が集合していた。
永明国王の隣には、良浜女王。
2人に向き合うように、海浜王子、陽浜、優浜、桜浜、桃浜の各王女が並んで立っている。
ラウ「あなた、話って一体…?」
女王が不思議がる。
陽「こんな時間に招集かかるって珍しいよね」
陽浜王女も不思議そうだ。
国王は、一息ついてから話し始めた。
永明「実は、旅に行かせようと思う」
一同「はぁ?」
何のことか分からないため、全員がマヌケなリアクションになる。
しかもハモる。。。
海浜「…父上、主語言わないと意味分からないですよ」
優「海おにーたんに突っ込まれたら、国王辞めるしかないんちゃうか?」
永明「いや、あの、だね…」
なぜか挙動不審になる国王。
海浜心の中(ダメだこりゃ)
海「僕が説明しますよ、国王」
海浜が割って入る。
そして、流れを説明し始めた。
上野竹林王国の、リーリー王子とシンシン王女が、黄金のタケノコを探して旅に出たこと。
そのために、仲間を探していること。
現在は、魔法使いのデア、タンタン王国のガイアと旅をしていること。
新たな仲間を求めて、東山王国に行ったこと。
そして、この国にも力を貸して欲しいと要請があったことなど。。。
永明「…と、いうわけだ」
息子に説明させておいて、さも自分が言ったかのように締める国王(笑)
そんな国王を見て、
陽「ねぇねぇ優ちゃん」
優「何や?」
陽「この国さぁ、大丈夫なのかな?何か心配になってきちゃった(´・_・`)」
優「安心してや。あたしも同じこと思ってるから」
陽「だよね~」
海浜心の中(こればかりは、僕も陽たんや優ちゃんと同じ意見だよ…)
ラウ「で、誰が旅に出るのかしら?」
永明「うむ。経験を積むという意味では、海くんが適任だと思ったのだが…」
ラウ「海くんはダメでしょ。おちりの事情があるし…」←何か良からぬ想像をしてしまうセリフ(笑)
永明「ここはひとつ、桜浜と桃浜に行かせようかと思っている」
国王の言葉に、
一同「えーーーーー!!」
全員が驚きを隠せなかった。
桜「心配いらないでしゅ!」
桃「あたちたちに任せるでしゅ!」
桜桃ちゃんは気合い十分なようである。
永明「2人も乗り気だし、ここは任せてみてもいいではないだろうか?」
一同「……」
言葉が出なかったのだった。
それはなぜか?
理由をはっきりと言える者はいなかった。
夜。
何とも言えない複雑な空気が、城の中に留まっていた。
上野竹林王国物語の本編は、いのぱんだ様のブログでお楽しみ下さい(*^^*)
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