上野竹林王国物語~白浜王国編~⑥

【Bar Shine on you】

開店の準備をする、ラウママ、よーたん、ゆーたんの3人。

口にこそ出さないが、先日の件で心の中はモヤモヤしていた。


陽「ねぇ、優ちゃん…」

優「何や?」

陽「何か腑に落ちないのは、あたしだけじゃないよね?」

優「まぁ、、、ママや海おにーたんがどう思ってるかは分からんけどな。少なくとも、あたしはモヤモヤや」

陽「あたしだけじゃないんだってことに安心したよ」


そう。
よーたんの心はモヤモヤでいっぱいだった。

陽浜心の中(そりゃさ、海くんのおちりの事情は仕方ないにしても。何であの2人なの?)

言葉にできないことで、モヤモヤは広がっていく。

陽浜心の中(パパの中で、あたしと優ちゃんっていないことになってるの?)

陽浜心の中(別に、旅に出たかったわけじゃない。でも、あたしの存在をすっ飛ばすなんて納得できないっ!)

よーたんは、だんだんと苛立ってきた。
料理をする手つきも乱暴になってくる。

優「よよよよ陽おねーたん!ちょっと塩入れすぎちゃうか?」

近くにいたゆーたんが慌てて止めにくる。

陽「あーーーーー!」
予想外な出来事に、よーたんもびっくり。

優「……もう」
ゆーたんは、呆れてため息を漏らす。

優「ただでさえ、好き嫌いの分かれる斬新この上ない料理ばっかりなんやさかい、せめて食べられるもん作ってや!」

ラウ「そうね。疲れてるなら、今日は帰って休んでてもいいわよ」

陽「…今日はそうしようかな。じゃ、ママと優ちゃん、あとはお願い」
それだけ言うと、よーたんは店を去って行った。


帰り道。
何となく帰る気にはなれなかったのだが、特に行くあてもなかった。

陽浜心の中(結局、あたしが帰る場所はここってことね…)

ぱたん。
部屋の鍵を閉めると、そのままベッドに倒れ込んだ。
そして、そのまま眠り込んでしまったのだった。。。


明日、パパと海くんと話してみよう。
うっすら、夢におちる前にそう思った、よーたんであった。





上野竹林王国物語の本編は、いのぱんだ様のブログでお楽しみ下さい(*^^*)

monochrome diary

なんてことない日常や、趣味で作っているパンやお菓子、動物園の写真をupしています。 白浜劇場の新章は、こちらでスタートする予定です・:*+.\(( °ω° ))/.:+

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